今回は静岡県西伊豆町役場の方々にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。美味しい海産物はもちろん、美しい夕陽が有名な西伊豆町。ふるさと納税を開始するまでの道のりや、西伊豆町の魅力についてお伺いしました。
久保田 寿之(くぼた としゆき)様
静岡県 西伊豆町役場 まちづくり課ふるさと納税係 主幹
塩谷 奉明(しおや ともあき)様
静岡県 西伊豆町役場 まちづくり課ふるさと納税係 主任主事
今回は静岡県西伊豆町役場の方々にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。美味しい海産物はもちろん、美しい夕陽が有名な西伊豆町。ふるさと納税を開始するまでの道のりや、西伊豆町の魅力についてお伺いしました。
久保田 寿之(くぼた としゆき)様
静岡県 西伊豆町役場 まちづくり課ふるさと納税係 主幹
塩谷 奉明(しおや ともあき)様
静岡県 西伊豆町役場 まちづくり課ふるさと納税係 主任主事
西伊豆町のふるさと納税は平成26年5月から開始しました。力を入れようと思った背景としましては、急激な人口減により減少する収入源の確保、西伊豆町の魅力を発信して地域を活性化していきたいということがありました。
平成25年度の2月からふるさと納税プロジェクトが発足し、ふるさと納税で町を活性化したいという有志職員が25名ほど集まり、お礼の品プランの検討などを行っていきました。
ふるさと納税を始めるにあたり、色々な業者さんや生産者さんに出品のお願いをしに伺いました。しかし、始めの頃は私達も生産者さんもノウハウがないため色々と苦労しました。
それでも何度もディスカッションをして今の形を作り上げていきました。実際に始めてから運用していくと、返礼品の中で何が求められているのかわかるようになり、ノウハウも溜まってきて、今では生産者さんのほうから商品をオススメされることも増えてきました。
2年目からは、他部署との連携がすすみ、ふるさと納税・観光振興・産業振興を三位一体で活動しています。組織の改編によってさまざまなPRがやりやすくなり、効率的にできています。
ふるさと納税は、特産品が注文されるほど出品者が潤う訳ですが、それだけだと、出品者しか利益を得ないことになります。真に町内を活性化するためには、特産品を出品していない宿泊施設や飲食店のお客様も増やして、町内でお金の循環を生み出す必要があります。
そこで、西伊豆町は町内限定で使える地域通貨「ふるさと納税感謝券」を寄付に対する返礼品の1つに加え、シーカヤック、ダイビングなどのアクティビティはもちろん、飲食や宿泊もお得に楽しむことができるようにしています。
実際に町に遊びに来ていただいて町の素晴らしさを知ってもらうことはとても大切です。ふるさと納税がきっかけで、「ふるさと」のような感覚で毎年西伊豆町に来ていると言っていただける方もいて、なによりも嬉しくやりがいを感じています。
なお、平成31年4月からは、「ふるさと納税感謝券」をふるさとチョイス電子感謝券に切り替えます。スマホを用いてQRコードで決済するお馴染みの決済方法なので、さらにつかいやすくなります。
西伊豆町の取り組みについてご寄付いただいた皆さんにご理解いただけるように、毎年、ご寄付いただいた方全員に「ふるさと納税通信」という報告書を郵送しています。
主な使い道としましては、津波避難道の整備・消防機材購入などの防災関連、観光イベントの実施・観光地の道路整備などの観光関連が多くなっています。
また、寄付金の使い道を明確にしたクラウドファンディングも実施していて、災害被災地を支援するためのトイレトレーラー購入やアワビ稚貝・ヒラメ稚魚放流等に多くのご支援をいただきました。
西伊豆町の返礼品ではやはり干物が一番人気ですね。金目鯛やあじなど色々な種類の干物の詰め合わせ「ふるさと干物セット」や、真あじが50枚も入った「真あじ大満足セット」も毎朝干物を食べたいという方に人気です。
とくに40代、50代の方からのリピートもかなり多くなっています。現地産にこだわっているため出品数が限られているのですが、あわびや伊勢海老も幅広い年齢層の方に人気の返礼品です。
最近西伊豆町として一押しなのが本わさび(水わさび)です。平成30年3月9日に国連食糧農業機関(FAO)から「静岡水わさびの伝統栽培」が世界農業遺産に認定されました。(国内では11地域目)
豊富な湧き水がある静岡だからこそ栽培できる本わさびをぜひ一度食べていただきたいです。とくに、美味しいお肉を食べるときは美味しいわさびと一緒に食べてもらうのが一番。市販のわさびとの美味しさの違いを感じることができます。
返礼品には特産品の鰹節と一緒に食べる「わさび丼セット」もあるので、ぜひ美味しさを実感してほしいです。
食品や工芸品だけでなく西伊豆町の自然を感じる体験もしていただきたいです。シュノーケリングやダイビングも良いですが、お子さんがいる方にこれからの時期オススメなのが「堂ヶ島トンボロ渡り」です。
堂ヶ島の沖合約200メートルのところにある三四郎島という島までの間で「トンボロ」を体験することができます。トンボロとは干潮時に海の中に細長い道ができる現象のことで、そのまま歩いて島まで渡ることができます。
潮だまりにはイソギンチャクや小さな魚などが泳いでおり、普段はみることもできない不思議生物にお子さんは大興奮、直接触れることができます。
さらに夕方には美しい夕陽が沈み、大人も子どもも楽しめる人気の観光スポットになっています。
参照:ゴールデンウィーク前後の潮位
西伊豆町の返礼品一覧はこちら
2018年4月、伊豆半島はユネスコから世界ジオパークに認定されました。
伊豆半島は、本州で唯一フィリピン海プレート上にあります。それは、海底火山が隆起し、長い年月をかけてプレートの動きとともに移動して、本州にぶつかった後現在の半島ができているからで、世界的にみてもとても珍しいことのようです。
伊豆から箱根にかけては、今でも火山活動が行われており、豊富な温泉に恵まれています。西伊豆町では、そんな太古の海底火山だった時代の痕跡をみることができます。「夕陽日本一」を宣言している西伊豆町は、奇岩と夕陽が調和したたくさんの絶景スポットが自慢です。
伊豆半島で遊んで、西伊豆町で夕陽をみながら温泉に入る旅行プランがオススメです。
ふるさと納税は、単なるお金集めの手段ではありません。ふるさと納税を通じて町や町の特産品を多くの人に知ってもらい、その延長線上にある特産品の販路拡大であったり、雇用や移住希望者を増やしたり、観光客を増やしたりする町の重要施策に繋げていくことが大切だと考えています。
誰もが、多かれ少なかれ自分のお金が社会のためになればと思い寄付をしています。今後も西伊豆町はご寄付いただいた皆さんの想いを大切にしながら、地域の魅力を広く発信していきます。
返礼品としても珍しい本わさび。せっかくふるさと納税の返礼品で美味しいお肉や魚介類を食べるのであれば、わさびにもこだわりたいですよね。
静岡の本わさびは、市販のチューブのわさびとは美味しさも大違いということで、すごく気になっています。普段なかなか試せない食材だからこそ、ふるさと納税を使って試してみたいと思いました。
また、夕陽日本一の西伊豆町ですがご寄付された方の中で希望者には、美しい夕陽の写真カレンダーをプレゼントしているんだとか。今回カレンダーを見せていただきましたが、本当に美しい夕陽の写真の数々に感動しました!見ているだけで西伊豆町に足を運んでみたくなりました。
夕陽はもちろんのこと、西伊豆町の大自然と夕陽のコラボレーションが本当に素敵な写真ばかりでした。ぜひ自分の目で日本一の夕陽を見てみたいですよね。
夏は浮島海岸や乗浜海水浴場など、海水浴やシュノーケリング、ダイビングなど家族連れでも楽しめる場所が多く、西伊豆ののんびりとした雰囲気で大自然を満喫することができそうです。
ぜひ一度、魅力たっぷりの西伊豆町に足を運んでみてはいかがでしょうか?