今回はふるさと納税を通して改めて知ることができる青森県弘前市の魅力にせまります。
弘前と言えばりんご!というイメージが強いですが、弘前市の魅力はそれだけではありません。
弘前市を体感し、楽しむことができる返礼品が盛りだくさんです。
企画部広報広聴課
原子 知也(はらこ ともや)様
シティプロモーションを担当する部署で、主に県外に弘前市の情報を発信。
今回はふるさと納税を通して改めて知ることができる青森県弘前市の魅力にせまります。
弘前と言えばりんご!というイメージが強いですが、弘前市の魅力はそれだけではありません。
弘前市を体感し、楽しむことができる返礼品が盛りだくさんです。
企画部広報広聴課
原子 知也(はらこ ともや)様
シティプロモーションを担当する部署で、主に県外に弘前市の情報を発信。
ふるさと納税の制度自体は平成20年度からあったのですが、最初はあまり積極的ではありませんでした。弘前市がふるさと納税に力を入れるきっかけになったのは、弘前のシンボルである弘前城本丸の石垣修理工事です。
弘前城には東北に現存する唯一の天守閣があり、国の重要文化財に指定されています。この天守閣の石垣を約100年ぶりに修理することになったのですが、重要文化財ですから工事には細心の注意と多額の費用が必要になります。
平成26年から始まった工事の財源確保はもちろん、「どうせなら修復工事も観光コンテンツにしよう」ということになりまして、ふるさと納税制度を利用したPRをと考えたのです。
平成27年には、修復のためにお城を解体することなくそのままの形で引っ張って移動する「曳家(ひきや)」が行われました。もちろんふるさと納税にご寄付をいただいた方にも引っ張っていただきました。
お城を動かす経験などできるものではないですよね。おかげさまでメディアでも取り上げられて、全国に弘前城と弘前市の魅力を発信できたのではないかと思います。
弘前市の魅力は一度来ていただいたらきっとわかると思います。こういった体験型のイベントにふるさと納税で力を入れることによって弘前市を知っていただけています。
一度寄付をいただいたら、ずっと応援してくださる方も多く、そういった「弘前ファン」を増やしたいという思いは実りつつあると思います。
皆様からの寄付金は弘前市のさまざまな事業に使わせていただいています。
2023年終了予定の弘前城本丸石垣修理はもちろんですが、弘前市は全国屈指の桜の名所としても知られており、りんご栽培のノウハウを利用した「弘前方式」の管理方法により、通常は60~80年といわれるソメイヨシノの寿命を大幅に伸ばすことに成功しています。
弘前公園には52種約2600本の桜の木があり、その中でも樹齢100年以上のソメイヨシノは400本を越え、春には満開の花を咲かせます。こういった桜の保全活動にもふるさと納税寄附金は使われています。
弘前市には、春は「弘前さくらまつり」、夏は「弘前ねぷたまつり」、秋には「弘前城菊と紅葉まつり」、冬は「弘前城雪燈籠まつり」と、「4大まつり」と呼ばれる盛大なお祭りが四季それぞれにあります。
この「4大まつり」に関連する事業へも多くの寄付をいただいています。
他に子育て支援として、環境整備など未来を担う子どもたちを応援するコースもあります。
弘前市のりんごはあまりにも有名です。秋には生りんごもありますが、通年楽しんでいただけて人気になっているのが、りんごジュースです。
弘前市はりんごの生産量が市町村単位では全国一です。そのりんごを使った濃縮還元していない、一滴も水を加えない生のりんごそのもののジュースは、「おいしい」とリピーター続出中です。
一口にりんごジュースといっても、品種やブレンド比率などによって味が変わるため、品種ごと、ブランドごとに飲み比べができるセットも人気です。
弘前城天守閣の「世紀の石垣大修理~石垣普請応援コース~」に寄付していただくと、一口城主の城主証が発行されます。希望者はお城の中の芳名板に名前を残させていただきますし、工事中のイベントにもお一人様一回ご招待いたします。
弘前市の返礼品一覧はこちら
「日本一の『さくら』応援コース」では、期間限定(2019年は3月~5月)で寄付をいただいた方にオーナー証を発行しています。
オーナーの方には桜の木の剪定や施肥など、桜の保全に関する体験イベントにご参加いただけますし、限定ではありますが、剪定枝もお送りしています。どうかお家で弘前の春を感じてください。
さくらオーナーではない通常の寄付は、通年受け付けています。
弘前市が誇る伝統工芸品も人気です。
重要無形文化財に指定される津軽塗は、漆塗りと研磨を繰り返した独特の紋様が特長で、その工程は約50にも及びます。職人が心をこめて一つひとつ作った津軽塗のお椀などは、長く使っていただくにふさわしい逸品です。
青森県のブナは世界自然遺産・白神山地の原生林としても有名ですが、ブナの木をかつらむきの要領で薄くテープ状にしたものを幾重にも重ね成形された木製品の「ブナコ」は、従来の木製品では表現が難しかった丸みのある形状や強い耐久性があり、こちらも人気です。
りんごの栽培技術を応用した弘前公園の桜の特長は、なんと言ってもそのボリュームです。花芽の数が多く、堂々たる古木もあるため、それらが一斉に咲き誇る姿は壮観の一言です。
弘前公園は弘前城の城郭公園でもあります。散ったソメイヨシノの花びらは弘前城外堀に落ち、それはあたかも「花びらのじゅうたんのよう」と言われます。
幻想的なピンクのじゅうたんは「花筏(はないかだ)」とも呼ばれ、最近では「インスタ映え」すると、SNSなどで発信してくださる方も増え、多くの方がわざとソメイヨシノ満開の時期からずらして弘前公園を訪れています。
弘前公園には、ソメイヨシノだけでなく52種の桜があり、シダレザクラなど遅咲き種もあるので、そういった遅咲き種の桜も見応えがあります。
弘前さくらまつりとねぷたまつりは有名ですが、4大まつりにはそれぞれに魅力があります。
弘前城雪燈籠まつりは、200基に及ぶ大小さまざまな燈籠や雪像のほか、美しくライトアップされた雪景色に約300ものろうそくを灯したミニかまくらが並ぶ幻想的なみちのくの冬を体験していただけます。
弘前城天守閣は石垣修理工事のため77メートルほど移動し、2021年までは本丸の内側にあります。
通常は内堀の角にあるため、天守閣と岩木山は同じ方角に見ることはできませんが、移動中だけは、春には「岩木山、城、さくら」をセットで一枚の写真に収めることができます。
お城が動くことはおそらくあと数百年はないでしょうから、2021年までの期間限定でしか楽しめないものです。
また、春だけでなく、秋は紅葉が美しいので、ぜひ今しか撮れないベストショットを撮りにおいでください。
弘前市には長い歴史と豊かな自然が今も調和して存在しています。私たちもより弘前市を知っていただき、ファンになっていただけるよう、これからもプロモーションに力を入れていきたいと思っています。
「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」という言葉があります。
これは、桜の木はとても弱く、剪定をするとそこから病原菌に感染したりして木そのものが駄目になってしまうことがあるからです。
しかし、長年のリンゴ栽培の技術を活かした「弘前方式」は、剪定することで花のボリュームを増やし、しかも桜の木としては考えられない長寿を実現しています。
桜だけでなく、まつりや伝統工芸など、歴史はこうして作り上げる人と育てる人がいて初めて歴史になるのですね。
そして今も変わらず守り、発信していこうという弘前の方の意気込みに嬉しくなって、応援したくなってしまいました。