今回は福井県坂井市役所の方にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。
当初、ふるさと納税の返礼品をあえて出していなかった坂井市。
しかしながら現在、返礼品に取り組んでいる背景や、魅力的な返礼品、観光地などの見どころについてお伺いしました。
平成28年よりふるさと納税業務担当。人口減少対策や、坂井市専属住みます芸人事業なども担当し、地域活性化に取り組んでいる。
今回は福井県坂井市役所の方にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。
当初、ふるさと納税の返礼品をあえて出していなかった坂井市。
しかしながら現在、返礼品に取り組んでいる背景や、魅力的な返礼品、観光地などの見どころについてお伺いしました。
平成28年よりふるさと納税業務担当。人口減少対策や、坂井市専属住みます芸人事業なども担当し、地域活性化に取り組んでいる。
坂井市のふるさと納税は、当初より他の自治体とは異なる取り組みをしており、平成29年まではあえて返礼品を一切出していませんでした。
坂井市では、ふるさと納税制度が開始された当初より、寄附金の使い道を大切にしており、ふるさと納税を通して、市民が市政参画できる体制を作るため、平成20年から寄附市民参画制度に取り組んでいます。
寄附市民参画制度とは、寄附金の使い道を市民から募り、市民を含める検討委員会で決定し、市民が提案した事業に対して寄附金を募るという全国唯一の取り組みです。寄附金が街の事業にどのように反映されているかを伝えるのが坂井市の使命であるため、あえて返礼品を出していませんでした。
このように、具体的な市民提案事業に対し寄附金を募っていましたが、平成28年度に実施した試算結果では、目標額400万円の事業が目標額達成するまでに19年かかってしまう試算結果に。このまま寄附金が集まらなかったら「せっかく市民が提案した事業の実施ができない」という課題に直面しました。
そこで、返礼品をひとつの手段として取り入れることで、広く全国から寄附金を募り、市民提案事業を一つでも多く実施したいという想いで、ふるさと納税の返礼品をはじめました。
返礼品で地場産をPRしたいという想いももちろんありますが、あくまで本質的なところは当初より変わっておらず、「市民提案事業を一つでも多く実施すること」そして「事業成果を寄附者の皆様に報告すること」を重視しています。
返礼品をはじめたことでより夢のある事業を実施することができるようになり、平成31年度より奨学金返還の支援事業を実施することが決定しました。
坂井市にU・I・Jターンしてくる若者の奨学金返還を、坂井市が支援するという内容です。 全国の皆様からのふるさと納税により、実現できる市民提案事業の規模が広がっているので、これからさらに、より良い街づくりができることを期待しています。
寄附市民参画制度に基づき、市民提案事業に寄附金を活用しています。実際には、ボランティアに配布する反射板つきのビブスの購入や、小学校の窓ガラスに飛散防止フィルムを貼り付けたり、地元のお祭りで使用するからくり人形の整備などに寄附金を活用しています。
坂井市は寄附金の使い道を具体的にし、目標額の達成速報を開示しているのが特徴です。寄附金の使い道を具体的にすることで、寄附者の約7割が、寄附金の使い道を選択しています。
寄附者からのコメントや電話口のやりとりの中で、返礼品だけを見て寄附しているのではなく、街のことを考えてくれているのが伝わり、すごく嬉しいです。
コシヒカリの発祥地は福井県だとご存知でしたか? コシヒカリを開発した(故)石墨慶一郎博士は坂井市丸岡町出身で、町内には銅像も設置されています。
コシヒカリのふるさとから自信を持ってお送りしているのが坂井市産コシヒカリです。
坂井市は九頭竜川の美味しいお水と寒暖差で美味しくお米が育つ環境であり、強い旨みと独特の粘りが特徴です。 毎年、継続的に申し込みされるリピーターの多い人気の返礼品になっています。
甘えびの底曳き網漁を、日本で最初に始めたのは坂井市にある三国港と言われています。 三国の甘えびは、とても甘みが強いのが特徴。産地直送で新鮮なままお届けします。
返礼品で出している甘えびは鮮度抜群なため、冷凍なのに流水で解凍することでお刺身でいただくこともできます。
鮮度の秘訣は、船内瞬間冷凍。通常の冷凍では、冷凍の過程でどうしても鮮度が落ちてしまいますが、-60℃の瞬間冷凍技術により、本来の甘えびの美味しさをそのままお届けすることができます。
毎年、皇室献上していて全国的に有名な越前がに。天皇も召し上がっている上質な越前がにを鮮度を保ったままお届けしています。
事業者のこだわりもあり、坂井市の越前がには冷凍発送していません。冷凍してしまうと解凍するときに、水分が抜けてどうしても味が落ちてしまうためです。
お申込みをいただいてから、朝に湯がいたものを夕方には発送。発送の際には確実に受け取ることができるように電話連絡をし、ひとつひとつ丁寧にお送りしています。
福井県内で若狭牛の肥育量が一番多いのが坂井市です。 若狭牛はオレイン酸が多く含まれ、油の融点が低いため、油っぽさがしつこくなく口の中の温度でさらっととろけます。
焼肉用、しゃぶしゃぶ用、ステーキ用、もも肉(ローストビーフ用)など、いろいろな種類を取りそろえておりますので、食卓に合わせてお選びいただけます。
坂井市の返礼品一覧はこちら
年間150万人が訪れる坂井市の主要な観光名所となっています。柵がなく迫力のある断崖絶壁は、上から見るのはもちろん、遊覧船を利用して真下からも見ることもできます。
雄島、ローソク岩やライオン岩なども見て回れる20分ほどのクルーズで、宿泊と遊覧船のセットで返礼品にもお出ししています。
現存する木造天守閣のうち日本最古といわれているのが丸岡城です。
日本一急だと言われている、はしごのような階段など城内にも見所があるので、ぜひ城内も見学してみていただきたいです。 桜の名所としても人気があるので、桜の時期に訪れてみてはいかがでしょうか。
都内の戸越銀座商店街に、坂井市の特産品などが購入できるアンテナショップがあります。ふるさと納税の返礼品である電子感謝券を活用して、その場で返礼品のお渡しサービスを実施しています。
ふるさと納税コンシェルジュのスタッフが、お客様の希望を聞きながら詰め合わせを作ってくれるので、初めてのご利用でも安心です。 実際の返礼品を手にとって見たり、試食もできるので、ぜひ足を運んでみてください。
ふるさと納税を通じて、特産品や観光地の魅力をお伝えしたいのはもちろんですが、皆様からいただいた寄附金がどのように街づくりに活用されているかをまずお伝えしたいです。
坂井市の取り組みが、寄附金の使い道を考えるきっかけになれば、今後この制度はより良いものになっていくのではと思い、日々励んでいます。
坂井市専属住みます芸人さんの返礼品の取材の様子を、ポータルサイト内で見られます。甘えびの取材では瞬間冷凍装置に入ってみたりと、芸人さんだからできる体当たりの取材には、くすっとさせられました。鮮度が保たれたまま発送までの様子も伺えて、より坂井市の甘えびを食べてみたくなりました。
また、掲載しております丸岡城のお写真は桜がとっても美しくて、城と桜の相性は抜群だと改めて思いました。これはぜひ桜前線を目掛けて、坂井市に足を運んでみたいですね。城や夜桜がライトアップされる丸岡城さくらまつりも気になります。