西に中央アルプス、東に南アルプス連峰が広がる自然豊かな村、南箕輪村。
出生率、人口増加率ともに県内1位で、唯一「人口が増えつづける村」として若者の活気であふれています。
人口減少が進む地方自治体が多いなか、南箕輪村は一体どんな村なのか、今回は南箕輪役場の方に、村の魅力やふるさと納税の取り組みなどについて詳しくお話を伺いました。
財務課 財政係
田畑 夏奈(たばた かな)さま
予算の編成や管理、入札を含めた契約事務等、村の財政運営とふるさと納税の業務を担当。
西に中央アルプス、東に南アルプス連峰が広がる自然豊かな村、南箕輪村。
出生率、人口増加率ともに県内1位で、唯一「人口が増えつづける村」として若者の活気であふれています。
人口減少が進む地方自治体が多いなか、南箕輪村は一体どんな村なのか、今回は南箕輪役場の方に、村の魅力やふるさと納税の取り組みなどについて詳しくお話を伺いました。
財務課 財政係
田畑 夏奈(たばた かな)さま
予算の編成や管理、入札を含めた契約事務等、村の財政運営とふるさと納税の業務を担当。
財源の確保というよりも、村の特産品を外に発信することで地域の活性化、地場産業の発展に繋げていきたいという思いでふるさと納税の取り組みをはじめました。南箕輪村は、牛肉や魚介類など、ふるさと納税の人気ランキングに入るような特産品はありません。なので、返礼品を通して村をPRするには、他の地方自治体と差別化する必要がありました。
たとえば、ジェラート「森のアイス」は、地元の女性達が、お客様に安心・安全な食をお届けしたいと立ち上げ、「大芝高原味工房」で作られています。
牛乳などの素材はなるべく地元の物を使っており、市販のものとはひと味違った、手作り感がある素朴な味わいです。
施設が小規模なので、味工房以外ではあまり販売していませんでしたが、地元では評判がよく、南箕輪村が契約しているポータルサイトでは当時アイスクリームの出品はほとんどなかったため、出品しました。
その結果、ポータルサイトのお菓子ランキングで常に上位に入っていますし、口コミの評価も高く、リピーターの方もいらっしゃるようでした。
おかげで、味工房では売り上げも伸び、機器の更新や新たな雇用がありました。
また、村内にある農業高校、大学の農学部の学生や農業者などが協同で栽培法を研究したお米は、2014年に「全国農業高校お米甲子園」で特別優秀賞を受賞し、食べてもらえればクオリティで必ず満足していただける自信はありましたが、お米は激戦区なので、寄附者の方に注目してもらうために量で勝負しました。
結果としてポータルサイトのお米ランキングでも上位に入り、南箕輪村の名前をPRすることができ、お米の作付面積を拡大することにもなりました。
残念ながら、その後の国の「返礼品割合3割厳守」に従い現在はお米のお取り扱いはございませんが、お米の他にも地元産にこだわったものを返礼品として多数ご用意しています。
今までは村内で消費されていたものが、ふるさと納税を通して全国に広がることで地場産業の発展に繋がったと感じています。リピートいただくこともあり、事業の販路拡大、売上増加にもなっているようです。
返礼品を受け取った方からのコメントなど、地域外からの評価も、事業者さんの自信になったり、村の特産品の魅力を再認識するきっかけになっています。
【村政全般】【子育て支援】【自然・景観の保全】【地域産業振興】【教育・文化】【福祉厚生】【防犯・防災】など7つの項目からお選びいただき、さまざまな分野で活用させていただいています。
とくに「村政全般」が多いのですが、これは主に保育園の増築費用など子どもの増加対策に充てさせていただきました。
南箕輪村は、子育ての整備にも力をいれてきたこともあり、若い子育て世代が集まり、子どもが増えています。
このため、近年は村内の全保育園、全小中学校で増築を行って多額の費用がかかり、ふるさと納税の寄付金は大変ありがたいものでした。今後も寄附金は有効的に活用していきたいです。
返礼品で今一番人気なのは、地元の素材を使ったジェラートです。
大自然で育った牛の搾りたてミルクを贅沢に使っているので、コクもありながらさっぱりとした後味です。
地元の女性たちが立ち上げている味工房では、地元産のいちごやブルーベリーなど季節のフルーツを使ったジェラートや、東京の有名店と提携して創作した本格的なガレットも楽しめます。
南箕輪村に足を運んでいただいた際には、ぜひお店にもお立ち寄りいただければと思います。
収穫量も少なく手間もかかることから、一度は絶滅になりかけた幻のもち米、「白毛もち米」。お餅本来の味を、次世代にも残したい!という思いから白毛もち米の復活にも力を入れています。上伊那産の「白毛もち米」は、今年より大相撲の土俵の「俵」の原材料にもなりました。
品種配合を一切行なっていない白毛もち米100%で作られた白毛餅は、甘みやキメの細かさ、粘り強さでも普通のお餅とは一味違います。昔ながらのお餅の味を味わうことができます。
信州大学農学部植物資源科学コースの学生が栽培した山ぶどう(五一アムレンシス)を、地元のワイン工房(伊那ワイン工房)で醸造してつくった山ぶどうワイン。
ほとんど流通していないので、希少価値が高く農学部No.1の人気製品です。山ぶどう100%の珍しいワインをぜひ一度ご賞味ください。
余計なものを一切配合せず、シンプルな成分で作られたお肌に優しい化粧水「天使の美肌水」も返礼品からお選びいただけます。
お肌をしっかり保湿しながらもベタつかない!と女性に評判なんです。防腐剤、香料、界面活性剤不使用なので、赤ちゃんから大人まで安心してお使いいただけますよ。
南箕輪村の返礼品の一覧はこちら
村一番の観光スポット大芝高原は、マレットゴルフ場やテニスコート、オートキャンプ場、コテージ、温泉施設などがあり、自然を満喫できる多目的広場です。
毎年10月には、イルミネーションフェスティバルが開催され、地元の人たちが制作した色とりどりのイルミネーション作品が公園内に展示されます。4万平方メートルに広がるイルミネーションの大パノラマは幻想的で、普段とは違う大芝高原を楽しめます。
経ヶ岳を会場にしたトレイルランニングレース、「経ヶ岳バーティカルリミット」は全国から参加者が集まるイベントです。21kmのロングコースは、大芝高原をスタート・ゴール地点として標高差1500mの経ヶ岳山頂を目指し、一気に駆け上がり駈け下ります。限界高度へ挑戦する過酷なレースは、見応えも十分です。
南箕輪村で発足し、村を拠点に活動するバレーボールチーム「VC長野トライデンツ」がV1リーグに参入し、盛り上がりを見せています。選手たちは、企業などそれぞれフルタイム勤務を終えてから日々練習に励むなど、応援したくなるスポーツチームがあるということも南箕輪村の魅力だと思います。
南箕輪村は、保育園から短大・大学・大学院まである全国で唯一の村でもあります。農業高校や信州大学農学部など、農業に携わる学生も多く事業者さんと連携して日々研究や商品開発に励んでいます。ふるさと納税の取り組みを通して、南箕輪村の魅力を再認識したり、地場産業の可能性も広がっていると感じているので、これからもみんなで協力して南箕輪村ブランドを確立し、全国に発信していきたいと思っています。
今回紹介した味工房のジェラートのように、普段地元の人が当たり前に食べていたものを全国に発信することができるのも、ふるさと納税の魅力だと感じました。「美味しい」という言葉で事業者さんのやる気や自信に繋がることも素敵ですよね。
南箕輪村には、農作物以外にも地元の人に愛されているものが、まだまだたくさん眠っているような気がします。過ごしやすい気候や手厚い子育てサポートも、人口が増え続けるひとつの理由ですが、他にも住民が感じている村の良さがたくさんありそうです!私も足を運び、南箕輪村の魅力を肌で感じてみたくなりました。