鳥取県の県庁所在地でもある鳥取市は、日本海に面し、沿岸には日本最大級の砂丘「鳥取砂丘」が広がる自然豊かな町です。
松葉がにや岩牡蠣といった日本海ならではの海の幸をはじめ、二十世紀梨や砂丘らっきょうなど山の幸にも恵まれ「食のみやこ」とも言われています。
今回は鳥取市役所の方に、ふるさと納税に関するインタビューをさせて頂きました。
財産経営課 資産活用推進室 ふるさと納税担当者
浜部 あずさ （はまべ あずさ）様
返礼品の選定や寄附の受付、ポータルサイトの運営など、ふるさと納税の業務を通じて鳥取市の魅力をPRしている。
鳥取県内の自治体は、早くからふるさと納税に注目し、取り組みをはじめてまいりました。そんな中、全国的にふるさと納税の知名度が上がったことをきっかけに、鳥取市でも寄附金の増額アップを「第６次鳥取市行政改革大綱」の目標として掲げ、まちの魅力を発信することに注力してきました。
鳥取といえば「砂丘」が有名ですが、海と山に囲まれた鳥取市は、海産物をはじめ美味しいもので溢れています。まだまだPRできていない特産品や観光スポットなど、ふるさと納税を通じて、鳥取市の魅力を全国に発信していきたいと思っています。
「鳥取ってどこだっけ？」と言われるほど、全国的には地味なイメージの県ではありますが、ふるさと納税をきっかけに鳥取市の知名度も上がったと実感しています。ふるさと納税の返礼品で、「こんなものもあるんだ」と特産品を知っていただく事で、知名度ＵＰに繋がっていると考えています。
事業者さんも協力的で、新たな提案をいただくこともあります。ふるさと納税が盛り上がることで、自分のまちと改めて向き合い、今まで気づかなかった鳥取市の魅力を再認識することとなりました。
「鳥取砂丘の保全と活性化に関する事業」や「福祉に関する事業」「教育に関する事業」「中心市街地の活性化に関する事業」など、7つの分野からお選びいただけます。
なかでも「鳥取砂丘の保全と活性化に関する事業」を選ぶ寄附者の方が多く、砂丘で行われるイベントの支援や砂丘の再生にも、寄附金を活用させていただいています。草原化が進む鳥取砂丘の景観を取り戻し、後世へ引き継ぐためには除草ボランティアや砂丘一斉清掃などが大切であり、今後も鳥取砂丘の美しい自然を守る活動をしていきたいと思っています。
鳥取県は、さまざまな品種が栽培される梨の名産地です。なかでも、青梨の代表格である「二十世紀梨」は生産量日本一を誇ります。二十世紀梨は、甘みと酸味のバランスがよく、ジューシーな味わい。シャリシャリの食感を楽しめるのも人気の理由。
また、鳥取県でしか栽培されていない赤梨「新甘泉」は、糖度が高く、今、人気急上昇の品種です。食べ比べセットもご用意しておりますので、それぞれの異なる味わいをお楽しみください。
11月に漁が解禁となる鳥取を代表する冬の味覚、「松葉がに」もオススメです。「松葉がに」は、ズワイガニが成長した雄のことを呼び、ぎっしりと詰まった身と上品な旨味が楽しめます。
一方、雌の「親がに」はプチプチとした食感の外子や甘みのある内子、濃厚なみそを味わうことができます。お味噌汁にいれてもコクのある出汁がとれ、絶品です。返礼品では、生のもの、茹でたもの、雄・雌のお好みの組み合わせを選ぶことができます。
鳥取砂丘の一部、福部砂丘は全国屈指のらっきょうの産地です。夏の灼熱の暑さと冬の日本海から吹きつける厳しい風雪に耐えて育ったらっきょうは、色白でシャリシャリとした食感と品質の高さが自慢で、地理的表示（ＧＩ）保護制度にも登録されています。
味付けにもこだわったらっきょうを多数揃えているので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
鳥取市の返礼品の一覧はこちら
東西に16km、南北に2km広がる日本最大級の砂丘、鳥取砂丘は鳥取市の一番の観光名所です。砂と風が織りなす絶景を眺めるほか、砂丘ならではのアクティビティを楽しむこともできます。
初心者でも気軽に体験できるパラグライダーや、斜面を一気に滑り降りるサンドボード、朝日が昇り夕日が沈むなか心とからだを癒す砂丘ヨガなど、小さなお子さんからご年配の方まで思い思いの時間を過ごすことができます。
©阿零
また、砂丘に隣接する「砂の美術館」は、砂像彫刻を専門に展示する世界で唯一の美術館です。毎年テーマを変え、世界トップクラスの彫刻家が繊細で存在感のある作品を創り出し、多くの来場者に感動を与えています。
今期第１２期展示のテーマは「砂で世界旅行・南アジア編」。令和２年１月５日まで砂の造形美をゆっくりとお楽しみいただけます。
毎年8月中旬に開催される「鳥取しゃんしゃん祭り」は、鳥取市を代表する夏の一大まつりです。
約4千人もの踊り子が、しゃんしゃん傘と呼ばれる鈴のついた色とりどりの傘を持ち、一斉に市街地を踊る姿は圧巻です！世界最大の傘踊りとして、全国から観光客が訪れます。
環境省が実施した全国星空継続観察において、“星の見えやすさ”全国1位に輝くなど、美しい星空が見えることも自慢のひとつです。
©阿零
星空観測スポットがたくさんあり、どの市町村からも天の川を見ることができます。ぜひ満天の星空を眺めに、鳥取市へ訪れてみてください。
鳥取市は、移住者のための月刊誌「田舎暮らしの本」（宝島社）2月号で「2019年版住みたい田舎ベストランキング」総合部門1位に輝きました。「若者世代部門」「自然の恵み部門」でも1位に選ばれ、今住みたい田舎として評価いただいています。移住者支援も強化しているので、ふるさと納税をきっかけに鳥取市の魅力を感じていただき、「住んでみたい！」と思う人が増えれば嬉しいです。
また、鳥取県東部などに伝わる郷土芸能「麒麟獅子舞」等が、2019年5月文化庁の日本遺産に登録されました。今後も観光を絡めたPRや、鳥取市の取り組みを発信していきますので、ぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。
鳥取砂丘のイメージが強い鳥取市でしたが、他にも訪れたい理由がたくさんある魅力的なまちです。松葉がにをはじめ、白いかや岩牡蠣など今回紹介しきれなかった海産物、そしてブランド牛として注目されている鳥取和牛など美味しいもので溢れています。
鳥取砂丘でアクティビティを楽しんだ後は、ゆっくり温泉に浸かることもできます。鳥取市は、「鳥取10温泉」といわれる温泉の4つが市内にあるんです。私も、食に観光に、鳥取市を思いっきり満喫してみたくなりました。
