山形県のほぼ中央に位置し、最上川と寒河江川が流れているため美しい水が豊富な河北町。今回は山形県河北町役場の方にふるさと納税や町の魅力に関するインタビューをさせていただきました。
原谷 和美(はらや かずみ)様
河北町役場 政策推進課 ふるさと総合案内室 総合案内係
山形県のほぼ中央に位置し、最上川と寒河江川が流れているため美しい水が豊富な河北町。今回は山形県河北町役場の方にふるさと納税や町の魅力に関するインタビューをさせていただきました。
原谷 和美(はらや かずみ)様
河北町役場 政策推進課 ふるさと総合案内室 総合案内係
当初は他の業務と兼務してふるさと納税の業務を行なっていましたが、平成28年から本格的にふるさと納税に力を入れていこうということで、新しい係が立ち上がりました。
返礼品も開始当初は約30品ほどだったのですが、力を入れ始めてから150〜200品ほど増え、今では当初の10倍ほどの多さになっています。また、寄付額も当初よりも約10倍ほどになり、順調に河北町の名前を全国に広めることができているのではないかと思います。
本格的に始動した平成28年度より河北町の業者さんのところを訪問し、ふるさと納税の制度についての説明や返礼品の開拓を行いました。
まずはやってみよう!と言ってくれた業者さんから返礼品を出品してもらったところゴールデンウィークの時期の反応が大きく、そこから他の色々な業者さんも出品してくれるようになりました。
そこから河北町の地元の業者さんへも還元できるようになり、河北町も全国にPRできるようになりました。
ふるさと納税を本格的に開始してから、返礼品の数も約10倍、おかげさまで寄付額も約10倍ほどになりました。河北町の地元の業者さんも協力してくれるようになり、全国に河北町の名前を広めることができてきました。
とくに、西日本では流通の関係などで東北のお米を食べてもらうことが少ないのですが、ふるさと納税のおかげで美味しい東北のお米を全国にお届けすることができました。
リピートしてくれる方も多いです。「東北の米を食べる機会なかったが、おいしいと知りました」などという感想をもらうこともあり、嬉しいですね。
寄付金の使い道に関しては「1.子育て・教育に関する事業」「2.協働のまちづくりに関する事業」「3.伝統芸能、地域文化の伝承・育成に関する事業」「4.その他町長が必要と認める事業」の大きく4つから選んでいただくことができます。
1つめの「子育て・教育に関する事業」では小中学校の机の更新をしたり、3つめの「伝統芸能、地域文化の伝承・育成に関する事業」では地域から出た新しい祭りの提案があったときに、祭りを開催するための補助金として使わせていただいております。
最上川と寒河江川という一級河川がある河北町は「はえぬき」「つや姫」「雪若丸」という3つの種類のブランド米が人気です。
昨年デビューした「雪若丸」は一粒一粒が大きく、食べ応え抜群でお寿司のシャリとしてもよく使われています。
一般的に一番食べられているのが「はえぬき」で一粒一粒がしっかりしており、炊き上がり形が崩れず、心地よい歯ごたえと甘味を感じることができます。東京の有名なオムライス屋さんでも使われているほど、全国的にもすごく有名なお米です。
全国の町村で生産量日本一のさくらんぼは「佐藤錦」と「紅秀峰」というブランドが人気です。「佐藤錦」は6月の中旬から7月初旬くらいまでが収穫のピークになり、贈り物などにもよく用いられる高級さくらんぼです。
「紅秀峰」は7月中旬くらいまで収穫ができ、他の種類よりも実が大きく、果肉がしっかりしており日持ちがするので、台湾などにも出荷されています。「紅秀峰」はこれからどんどん注目されていく品種だと思います。
河北町の人気の返礼品はお米やさくらんぼだけではありません。人気の返礼品のひとつに「千日和牛」というものもあります。
「千日和牛」とは、3年ほどじっくりと大切に育てたブランド牛のことで、とても柔らかく口に入れると蕩けるような牛肉です。返礼品では千日和牛のサーロインステーキや、焼肉用盛り合わせセットなどを出品しております。
実は河北町ではイタリア料理によく使われる「トレヴィーゾ」という高級冬野菜を栽培しています。国内でイタリア野菜を栽培している地域は少ないのですが、河北町は気候がイタリアと似ているため、トレヴィーゾをはじめとしたイタリア野菜を栽培し、東京のイタリアンのお店に出荷しています。
東京で河北町のイタリア野菜を使っているお店に通っているお客さんが、1泊2日のツアーを組んで河北町に来てくれたこともあります。
最初は10名くらいだったのですが、今では30〜40人くらいがバス2台で河北町に訪れ、イタリア野菜の収穫体験や食事会などに参加してくれています。
さらに東京でも河北町の魅力を自発的にPRしてくれて、新聞やテレビなどにも取り上げていただきました。
河北町は旅の途中の立ち寄り場所としてもとっても人気です。”べに花の里”河北町の「紅花資料館」では紅染め体験ができたり、歴史のある資料館をゆっくりと見て回ることができます。
また、寒河江川の綺麗な水があるためお酒も人気です。オリジナルのラベルを貼って自分だけのお酒を作ることができる酒造もあります。
河北町は台湾からの観光客が多く、年末から3月あたりまでで約1,000人の台湾の方が訪れてくれました。
2019年の1月に東京の三軒茶屋に河北町のアンテナショップがオープンしました。
アンテナショップでは河北町ならではの食材や郷土料理を提供しています。今後はこのアンテナショップからも色々と情報を発信していきたいです。
ふるさと納税の返礼品として、アンテナショップで使用できる利用券を入れることも検討しています。
河北町には「河北児童動物園」という、無料で24時間365日開園している動物園があります。ここでは多くの子どもたちが動物と触れ合い、学んでいます。しかし築50年以上経っているため、施設の老朽化も進んでいます。
現状は地域の方々の寄附(野菜など)と町民の税金で運営しておりますが、今後クラウドファンディングを企画し、町の宝の河北自動動物園に使用させていただきたいと検討しております。
河北町は小さい町なので、ぜひ応援していただきたいです!
綺麗な水が豊富な河北町、美味しいお米やさくらんぼなどはもちろん、イタリア野菜栽培などユニークな取り組みもしていて、ぜひ一度足を運んでみたいなと思いました!
さくらんぼの収穫時期には、さくらんぼ狩りなども行なっているのでぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
三軒茶屋にアンテナショップがあると伺ったので、早速ショップに行ってきました!
アンテナショップ「かほくらし」1階は物販店で、優しい木のぬくもりを感じるお店でした。産直の雪下人参に加えて、お話で伺ったイタリア野菜や、お米はつや姫・雪若丸・はえぬきのセットも販売されていました。
返礼品のお米、どの銘柄にしようか迷った方は事前に食べ比べてみるのも良いかもしれません。B級グルメとして有名な冷たい肉そばも売っていました。2階は飲食店で、山形素材を使ったフレンチや山形郷土料理を楽しむことができます。
田園都市線の三軒茶屋駅から徒歩2分、明治通り沿いとアクセスは抜群に良いので近くで用事がある方はぜひ寄ってみてください!(2019年2月現在、2階の飲食店は毎週月曜・水曜がお休みとなっています。