今回は、ふるさと納税の寄付額日本一になったことのある長崎県平戸市役所の方にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。実際にふるさと納税で感じる地域の活性化にについてや、平戸市の見どころについてお伺いしました。
ふるさと納税推進班
福住 貴史(ふくずみ たかふみ)さん
寄付の受付やPRイベント、サイトの管理などふるさと納税に関する業務全般を担当。
今回は、ふるさと納税の寄付額日本一になったことのある長崎県平戸市役所の方にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。実際にふるさと納税で感じる地域の活性化にについてや、平戸市の見どころについてお伺いしました。
ふるさと納税推進班
福住 貴史(ふくずみ たかふみ)さん
寄付の受付やPRイベント、サイトの管理などふるさと納税に関する業務全般を担当。
平戸市はおいしい農水産物や歴史ある観光名所がある魅力的な地域です。その魅力を全国の方々に知ってもらう方法の1つとして取り組みはじめたのがふるさと納税の活用です。
市や特産品の知名度アップだけでなく返礼品準備のために事業者さんの商品を磨き上げることで事業者さんの育成にもつながっています。
平戸市は他の自治体に比べ、先駆けてふるさと納税に取り組んでいまして、平成26年には寄付額が日本一になることができました。
寄付額日本一になっことをきっかけに、テレビなどのメディアでの露出が増え、それが知名度の向上につながり、翌年には平成26年の寄付額を上回る寄付をしていただきました。その際、想像を超える寄付を頂いたため、返礼品のお届けが6ヶ月待ちになるなど、寄付者の方には大変ご迷惑をおかけしました。
また、当初はパソコンで申し込みや発注ができるシステムが整う前だったので、寄付者さんや寄付額などの管理は、手作業で入力していて、それには非常に時間と手間がかかりました。今はさまざまな申込み方法や発注のシステムがあるので、随分と便利になりました。
平戸市は農業と漁業が主体の地域です。今までの商売の仕方だと基本は、農家さんだと農協に売る、漁師さんだと漁協に出すという流れでしたが、今は一部をふるさと納税の返礼品として出品している事業者さんもいます。
返礼品でお届けするにあたって加工が必要になったために、自ら加工場を作り、加工をして付加価値をつけて、販売するという動きが出てきています。
そういった点で、ふるさと納税が事業者さんの育成につながっているというのを感じています。
平戸市の第二次平戸市総合計画の中で7つのプロジェクトがあり、その7つのプロジェクトより使い道を寄付者の方に選んでいただいています。
ボランティア団体の活動の支援や地場産業の活性化、雇用拡大、少子化対策など、寄付者の方の意向に沿って寄付金を活用しています。
創業支援事業の補助にも寄付金を活用しておりまして、その補助金を使って創業された事業所の商品が、ふるさと納税の返礼品になっている事例があります。これにはふるさと納税の好循環ができていると感じています。
鮮魚のお刺身セットが人気の返礼品になっています。新鮮な美味しい海産物を寄付者の方にお届けできるのは、水揚げする漁港と加工場が非常に近く、新鮮な状態ですぐに加工ができるためです。
平戸市は魚種が豊富で、ブリやイカ、ヒラメなどさまざまな魚介が取れます。中でも、珍しいのがウチワエビ。
ウチワエビは、伊豆半島よりも西側で取れ、地場で消費されることが多いため希少なエビです。味は伊勢海老に似ていて、プリプリの食感と甘みがあるのが特徴です。
平戸島は四方を海に囲まれているため、牛を放牧している草原に潮風が吹きます。
潮風を浴びた草はミネラルを含み、その豊富なミネラルを含んだ草を食べて育った牛が、平戸牛です。
上品な甘さがあり、やわらかい肉質が特徴です。
長崎県平戸市の返礼品一覧はこちら
平戸市は、江戸時代、長崎市に出島ができる前、国際貿易港として西洋人が行き交った歴史がある街です。市内には多くの教会があり、その中の一つ、平戸ザビエル記念教会がとくにオススメです。
平戸では、1550年にフランシスコ・ザビエルが訪れて以降、キリスト教が広まりました。平戸ザビエル記念教会のすぐ隣には寺院が二つあり、寺院と教会の風景を見ることができます。
寺院と教会が一枚の写真に収まる撮影スポットがあり、最近ではとくに海外からの観光客のみ
なさんに人気です。全国的に見ても教会の横に寺院があるのは珍しいことと思います。
建築方法としては珍しい山鹿流で建築されたお城です。平戸城は三方を海に囲まれ、小高い丘の上にあり、天守閣からの眺めは絶景です。
城内には、志々岐神社の社宝や平戸藩時代の文化財などを展示していますので、平戸の歴史を学ぶことができます。
平戸大橋は平戸城と並ぶ、平戸市のシンボルとなっています。
真っ赤な吊り橋で、夜にはライトアップされていて非常に綺麗ですが、晴れた昼間に見る平戸大橋は格別です。海の青さに真っ赤の平戸大橋が映え、とても美しいです。
平成30年7月に、平戸市から「平戸の聖地と集落」が世界文化遺産に登録されました。「平戸の聖地と集落」とは、春日集落と安満岳、中江ノ島の2資産から構成されています。
この地域では、江戸時代にキリスト教が禁教された間、キリスト教の指導者がいないにも関わらず、密かにずっと信仰をつないできました。
これは世界的に見ても珍しい事例ということで、世界文化遺産として登録されました。
世界遺産への登録を機に、今後さらに観光にも力を入れて参りますので、ぜひみなさんに平戸市に遊びに来ていただければと思います。
今回の取材で「ウチワエビ」という種類のエビを知りましたが、初めてお写真で拝見したと
きには、その見た目にギョッとしてしました。名前の通り、団扇のような平たい体型でエビ
には正直見えません。その驚きの見た目とは裏腹に、味は伊勢海老のようなプリプリ感があ
りとても美味しいのだそうです!ぜひ味わってみたいですね。
また、街の見どころも多く観光も楽しめるので、美味しい特産品を食べ、美しい教会めぐり
の旅なんかも楽しそうですよね。そんな魅力的な街、平戸市にみなさんもぜひ訪れてみませ
んか。