ふるさと納税は自治体への寄付ではありますが、寄付をする人が寄付金の使い道を指定することができます。
そして最近は、寄付金の使い道をより具体的に指定できる「クラウドファンディング」への注目が集まっています。
この記事では「クラウドファンディング」と通常のふるさと納税との違いや、どんなプロジェクトがあるか事例を紹介していきます。
ふるさと納税の「クラウドファンディング」とは?違いや事例を解説
ふるさと納税の基本クラウドファンディングと通常のふるさと納税との違い
寄付金の使用用途や目標が明確
通常の申込時も寄付金の使い道を選ぶことはできますが、「子育て支援」や「街の景観を守る」など、使い道がやや抽象的なことも多いです。
一方でクラウドファンディングでは寄付の用途がより明確なのが特徴で、応援したいと感じた地域の取り組みや課題を、直接支援することができるのが魅力です。
2020年は新型コロナウィルスの影響を受けた事業者や施設、関係者を支援するプロジェクトが多く目立ちました。
また、各プロジェクトには実現に向けた目標金額も設定されています。
※目標金額に満たない場合も、集まった金額は事業に充てられるため、寄付者へ返金されることはありません。
※目標寄付額を超えた寄付額分については、自治体内で頂いた寄付の使い道を検討し、別の事業に活用する場合があります。
申込の方法は通常のふるさと納税と同じ
寄付や税控除の手続きは、通常のふるさと納税と変わりません。
また、各プロジェクトへ寄付すると、多くの場合お礼の品がもらえます。そのプロジェクトに寄付した人だけがもらえる、特別なお礼の品があることも。
※返礼品が用意されていないプロジェクトもあります。
ふるさと納税を活用した「クラウドファンディング」の事例
ふるさとチョイスの事例
追い詰められるその前に。命をつなぐ「こども宅食」で親子の笑顔を守りたい
こども宅食は、経済的に苦しいご家庭に食品を届けながら見守り、必要な支援につなげていく事業です。
文京区と6つの民間団体が協働し約600世帯のご家庭を支えています。
2020年4月から始まったプロジェクトで、2020年11月30日現在は目標の約57.2%の寄付金額が集まっています。
※返礼品が用意されているプロジェクトではありません。
※ふるさとチョイスが運営するクラウドファンディングのプロジェクト一覧はこちらをご覧ください
ふるなびの事例
【新型コロナウイルス緊急総合対策】感染拡大防止の更なる取組みとウィズコロナ社会での南あわじstyleの推進
「コロナに負けない! 住み続けたい、訪れてみたい、魅力あるまちへ」をキャッチコピーに、新生児1人につき10万円を独自給付することや、本市独自のポイント還元を実施することにより地域経済の下支えとキャッシュレス決済を推進するなど、オリジナリティある取り組みを進めています。
ふるなびは「クラウドファンディング」の寄付を行うと通常よりも1%Amazonギフトカードが増量されるのも魅力的です。
5,000円以上の寄付で、返礼品を選ぶこともできます。
※ふるなびが運営するクラウドファンディングのプロジェクト一覧はこちらをご覧ください
楽天ふるさと納税の事例
令和2年7月豪雨とコロナ禍で大ダメージ…山形県寒河江市のぶどう生産者を助けたい!
コロナ禍と集中豪雨による災害により、大切に育ててきた19トンものぶどうが廃棄の危機にあります。
集められた寄付金額は、高品質なワイン用ぶどうである「寒河江産ぶどう」の生産者を支援し守り続けていくことはもちろん、コロナ後を見据え、ぶどうの名産地としてあり続けるために新たな商品開発にも利用される予定です。
寄付金額に応じて、フルーツ定期便やワインを返礼品として選ぶことができます。
※楽天ふるさと納税が運営するクラウドファンディングのプロジェクト一覧はこちらをご覧ください
さとふるの事例
里山を保全し野生動物の命を守る
岐阜県七宗町では、里山を保全し、野生動物と人間が共存できる優しい環境づくりに取り組んでいます。
具体的には人里と山林の間の緩衝地帯を整備したり、林道付近の環境整備(草刈り、清掃等)に寄付金を使用します。
5,000円以上の寄付で、返礼品を選ぶこともできます。
※さとふるが運営するクラウドファンディングのプロジェクト一覧はこちらをご覧ください
さのちょくの事例
「オリジナルブランド牛」氷温(R)熟成牛プロジェクト ~泉佐野熟成牛を全国へ!~
食品自体の旨味成分の総量が増加し、より美味しく感じられる温度で熟成させた、地域ブランド牛「泉佐野熟成牛」を全国に安定生産するための加工場の整備を行う費用に、寄付金を使用します。
クラウドファンディングの収益を見込むことができるため、提供業者は採算度外視で返礼品を提供しています。つまり、大変お得に返礼品を手にするチャンスということです。
2020年11月から始まったプロジェクトで、2020年11月30日現在は目標の約22%の寄付金額が集まっています。
以上、ふるさと納税のクラウドファウンディングについての説明と事例紹介でした。
通常のふるさと納税でも、寄付金の使い道を指定することは可能ですので、幅広い選択肢から返礼品を選びたい方は、21サイトを横断した比較サイト「ふるさと納税ガイド」のTOPページからお得な返礼品を探してみてください。