ふるさと納税の「ふるぽ」は多くのふるさと納税サイトとは異なり、「ポイント制」での寄付を行っていることが最大の特徴です。今回は、「ポイント制」を取り入れているふるぽで寄付を行う「メリット」と「デメリット」について解説していきます。
もっと「ふるぽ」について知りたいという方は、こちらの特集も合わせてご覧ください。
ふるさと納税サイト「ふるぽ」は、JTBが運営するふるさと納税サイトです。国内旅行の予約等でJTBを使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
またロゴの下には「featuring ふるさとチョイス」という表記があります。これは、「ふるぽ」の運営をJTBが単独で行っているのではなく、ふるさとチョイスがサポートしていることを表しています。
日本の大手旅行代理店のJTBと、ふるさと納税の老舗サイトのふるさとチョイスが手を取り合って運営しているサイトとなっています。
「ふるぽ」の特徴はなんと言っても珍しい「ポイント制」を採用している点にあります。寄付を希望する自治体に寄付をすると、その自治体のポイントが貯まります。その自治体のポイントを使って、返礼品を選ぶと、返礼品が自宅に届く仕組みです。
(例:北海道旭川市に寄付→北海道旭川市のポイントがもらえる→北海道旭川市の返礼品がもらえる)
注意しなくてはならないのは、「寄付をした自治体の返礼品を選ぶポイントがもらえるだけで、獲得したポイントですべての自治体から好きに返礼品が選べるわけではない」ということです。通常のふるさと納税と同様に「寄付をする自治体=返礼品を貰う自治体」は、寄付のタイミングで選択をする必要があります。
ポイント制についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。
ふるさと納税サイトにはさまざまな種類がありますが、その中で「ふるぽ」を利用するメリットを3つご紹介します。
一般的なふるさと納税サイトでは、ふるさと納税の返礼品を受け取るタイミングを選ぶことができません。多くの返礼品は、寄付から1ヶ月程度で返礼品が送られてくるため、たとえば筆者の場合「年末にまとめてふるさと納税寄付」を行った結果、年明けに大量の返礼品が届いて冷蔵庫がパンパンという状況になりました。
しかし、「ふるぽ」では「寄付は年末で一括」で行ってしまっても、「ポイントを使う時期」を分散させればほしい時にほしい返礼品を受け取ることができます。
「ふるぽ」で獲得できるポイントの有効期限は、自治体によって異なりますが、おおよそ1年から2年です。そのため、たとえば次のような使い方をすることも可能です。
ふるさと納税の控除額が4万5000円のAさんの場合
このように、ポイントの繰越によって柔軟に返礼品を貰うことができるのは、「ポイント制」の強みです。
「ふるぽ」を運営するJTBは国内を中心とした旅行代理店がメイン事業となっています。そのため、「旅行」に関する返礼品が充実していることが特徴としてあげられます。
JTBの旅行クーポンや、JALの航空券クーポンなどは、「ふるぽ」オリジナルの返礼品となっています。
「寄付を行った自治体にぜひ自分でも旅行で行ってみたい。」という方や、「毎年実家に帰省しているから、今年からはふるさと納税を実家がある自治体にして、帰省費用を浮かせたい」という方にはぴったりのふるさと納税サイトとなっています。
ふるさと納税サイトにはさまざまな種類がありますが、その中で「ふるぽ」を利用するデメリットを2つご紹介します。
「ふるぽ」ではポイントを通して返礼品を選ぶことができますが、このポイントは自治体間で異なるものになっています。また、自治体毎に「1pt=●円寄付相当」というのも異なりますし、有効期限も異なります。
そのため、複数の自治体に対して「ふるぽ」で寄付を行う場合は、それぞれについてしっかりと理解・管理することが必要になります。とくに、「有効期限」という考え方はポイント制のふるさと納税サイトに限定して発生する問題なので、「返礼品への交換忘れで有効期限切れ」という事にならないように注意が必要です。
「ふるぽ」のもう1つのデメリットは、独自の還元がないことです。たとえば、「楽天ふるさと納税」であれば、楽天ポイントが寄付金額に応じて別途もらえますし、「ふるなび」であればAmazonギフトカードが寄付額に応じてもらえます。1円でも多く還元を得たいという方にとっては、同じ返礼品がある場合はそのようなサイトを使ったほうが良いかもしれません。
ここまで、「ふるぽ」の特徴とメリットデメリットについて詳しく説明してきました。「ふるぽ」はJTBという大手企業が運営する「ポイント制」を特徴荷物ふるさと納税サイトです。返礼品を受け取る時期を選べたり、繰越をして豪華な返礼品をゲットしたりすることができる特徴を持ちます。
ぜひこの機会にふるさと納税のポイント制を試してみてはいかがでしょうか？
